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ウイングアークフォーラム 2017 ~会社、働く人をデータの力でエンパワーする。

【クラウド見て聞きある記(その193)】
平成29年11月21日に、溜池山王のANAインタ-コンチネンタルホテル東京で開催された、ウイングアーク1st株式会社主催の“ウイングアークフォーラム 2017 ~会社、働く人をデータの力でエンパワーする。”に参加した。

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ウイングアークフォーラムは、10月20日の名古屋を皮切りに、12月1日の札幌まで、主要7都市(+福岡、大阪、東京、新潟、仙台)で開催されている、毎年恒例の同社最大のイベントになっている。

ウイングアーク1st株式会社は、過去には帳票作成システム関連のトップ企業として著名であったが、「帳票とBI」というスローガンのもと企業データを中心に据えて、帳票関連のソリューションと、管理・分析・可視化等を行う領域(Dr.SumやMotionBoard等)を拡大し、また、クラウドサービス化にも積極的に取組み、飛躍的な拡大を遂げている。

特に、MotionBoardに関しては、機能の優位性やIoT関連機能の追加もあり、多くのユーザ企業で採用されている事に加え、ソリューションプロバイダーとの協業も急速に拡大しており、ビッグデータや分析・可視化の分野における中心的なツールに成長している。

また、2014年にはMBOにより上場を廃止しており、株主を気にしての目先の利益を追わず、長期的な観点からの戦略的な投資を可能にする等、動きが激しくなるクラウドビジネス等を見据えて、着々と手を打っている様に見える。

クラウドサービスについても、SVF CloudとMotion Board Cloudを中心に、積極的な対応を行っており、サービス基盤を構築し今後の展開を見据えて、大幅な機能強化を行っている。

これらの状況や、今後の製品・サービス・パートナーに対する最新の戦略、製品やサービ スに関する最新の情報、適用事例の入手等を行うために参加した。

フォーラムは、午前中に基調講演が、午後からはテーマ毎に5会場に分かれて、各々4~5セッション(計23セッション)が行われ、基調講演と午後の5セッションを聴講したので、その概要について報告する。

Ⅰ.基調講演
“会社、働く人をデータの力でエンパワーする。”と題し、ウイングアーク1st株式会社 代表取締役社長CEO 内野 弘幸氏、取締役副社長COO 田中 潤氏から、4社からのゲストスピーカーを迎えて、基調講演が行われた。

最初に、内野社長からITに関わるきっかけとして鉄腕アトムの話しと鉄人28号の話し、最近の世の中の動きとしてシェアリングエコノミーを取り上げ、中国のモバイクの紹介、フィンランドの都市での車社会に関する取り組み、日本での動き、ファナック社での取り組みの紹介、企業のビジネスの形態としてのサービス化等についての話があった。

ここで、ゲストスピーカーとして、パナソニック株式会社 コネクティッドソリューションズ社 プロセスオートメーション事業部 ビジネスイノベーションセンター ソリューションエンジニアリング 総括部 統括部長 三澤 正彦氏から、自社で取り組んでいるConnected Factoryに関する説明を中心に話があった。

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今後、重要となるのが企業とユーザの関係で、企業がクラウドやIoT、ROBOT、DB、チャット等を駆使して、エコシステムの構築の重要性についての説明があった。
ここで、ゲストスピーカーとして、ChatWork株式会社 CEO 山本 敏行氏から、チャットを起点としたプラットフォーム構想や今後の協業の展望等についての話があった。

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企業として、データの重要性が増しデータの利活用こそが企業成長の源泉となるが、小売りには活用すべき情報の宝庫との説明があった。
ここで、ゲストスピーカーとして、イオントップバリュ株式会社 MD戦略本部 MD戦略部 部長 森 真紀氏から、同社でのデータとの付き合い方や、具体的なデータの利活用についての説明があった。

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BIツールとして著名な“Dr.Sum”に関して、今回Ver.5.0がリリースされ、その内容について、ウイングアーク1st株式会社 取締役副社長COO 田中 潤氏から紹介があった。
高速化を狙いとして、“インメモリーエンジン”を開発し実装したため性能が飛躍的に向上(4.2に比し10倍程度)した事の紹介があった後、データを使ってのデモが行われた。5億件で1~2秒の驚きのレスポンスを達成!
ここで、ゲストスピーカーとして、株式会社帝国データバンク 産業調査部 先端データ分析サービス課長 北村 慎也氏から話があった。
同社は140万社に及ぶ会社情報をDB化している事、このデータを活用する為にビッグデータを処理する為の基盤が必要になっている事、ビッグデータの処理基盤としてMotionBoardを使っている事等の話しがあった。

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内野社長から、ウイングアークが目指すものとして“リカーリング型事業”を、連結売上に占める割合を、35%超にする事の話があった後、田中副社長から、Data Enpowermentカンバニーに関する具体的な内容についての説明があった。
また、その事業の中核となる企業として、ウイングアーク1stのグループ会社となる、㈱Data Enpowerment Serviceについて紹介、渡會社長から事業内容についての紹介があった。

Ⅱ.ブレークアウトセッション
午後からは、ブレークアウトセッションとして5つのトラック(ウイングアーク、事例、働き方、AI/IoT、WAF Tech)で、各々4~5セッションが行われ、うち5セッションを聴講したので、その概略を報告する。

1.セッション1(ウイングアークトラック)
“ウイングアーク流、究極のハイブリッドクラウド!”と題し、ウイングアーク1st株式会社 取締役副社長COO 田中 潤氏と、技術本部 クラウド統括部 統括部長 崎本 高広氏から、掛け合い式で話があった。

時代の流れとして所有から利用への変化、全てをクラウド化するのではなく使い分けが必要、究極のハイブリッドクラウドとは、ウイングアーク1stが提供するサービスについて、等の話しがあった。

2.セッション2(AI/IoTトラック)
“IoT(Internet Of 豚舎)で切り開く、日本の食肉の未来を宮崎からMurumitonの挑戦“と題し、有限会社協同ファーム 代表取締役社長 日高 義暢氏から講演があった。

IoT(Internet Of Things)を駆使して、IoT(Internet Of Tonsha)を構築し、養豚業に革命を起こすための取り組み事例の紹介があった。

3.セッション3(働き方トラック)
“AIでスモールビジネスに携わる人の働き方はどう変わるのか?~2030年 未来のバックオフィス~“と題して、freee株式会社 代表取締役 佐々木 大輔氏から講演があった。

Freee株式会社では、従業員が起業時の3名から、現在では400名になったが、最小のバックオフィスの要員でこなしている。これを元に2030年のバックオフィスのあるべき姿の話があった。

4.セッション4(AI/IoTトラック)
“テクノロジーで変革する未来で勝ち抜くために”と題し、モデレータ株式会社ウフル 専務執行役員 IoTイノベーションセンター所長 八子 知礼氏、パネラーとしてフジテック株式会社 常務執行役員 情報システム部長 友岡 賢二氏、IoTNEWS 代表 小泉 耕二氏で、“禁断のパネル”が行われた。

勝てる企業と負ける企業や、日本企業は大丈夫か等、日本を代表する論客が際どい話を!! 恒例により内容報告は省略!

5.セッション5(ウイングアークトラック)
“MotionBoard.下から見るか?横から見るか? サプライズで”新商品“も見るか!?”と題し、ウイングアーク1st株式会社 執行役員CTO 島澤 甲氏と、営業・ソリューション本部 副本部長 森脇 匡紀氏から講演があった。

毎年、行われる名物のセッションで、森脇副本部長の軽妙なトークと、島澤執行役員のIoT要塞化した自宅と会場を結んでのリアルタイムなデモで、中々面白く興味ある内容だった。

Ⅲ.展示会
展示会に関しては、ウイングアークブースと、協賛会社23社からBIを中心に各種ソリューションの展示が行われていた。

今年は、BI関連の展示が多くなった事や、新規の協賛企業による展示の増加が、特徴として挙げられる。特に、BI関連ではMotionBoardとの連携の展示が非常に多く、ビッグデータの分析・可視化ツールとして確固たる地位を気付きつつある様に思われる。

Ⅳ.全体的な感想
全体を通じて、ウイングアーク1st株式会社は、“帳票中心の会社”から、“データ中心の会社”への転換は、完全に成功している様に思われ、クラウドやAI/IoTの流れに乗っている様に感じた。

特に、MotionBoardに関しては、AI/IoT関連の機能の追加が行われ、分析・可視化ツールとして多くのユーザ企業での採用は勿論の事、ITベンダーが採用しており、今後とも拡大を続けることは確実だと思う。

このフォーラムについては、プライベートなイベントでは多くの都市(全国7都市)で実施されており、地方のユーザを参加し易く、クラウドやIoTの時代に合った開催だと思う。

 

コラム著者紹介
 
 
HNコンサルティング代表
永松 秀通 (ながまつ ひでみち)

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