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「BCN Conference 2017」

【クラウド見て聞きある記(その183)】
平成29年8月25日に、目黒のホテル雅叙園東京で開催された主催 株式会社BCN、後援 特定非営利活動法人ITコーディネータ協会、特定非営利活動法人日本情報技術取引所、協賛企業21社で行われた、ITベンダーとIT販社をつなぐ、「BCN Conference 2017」テーマ「デジタル革命最前線」に参加した。

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企業では、IT活用を前提とした「デジタル革命」に取り組むことが多くなり、デジタルトランスフォーメーション(DX)をキーワードとして使う事が多くなってきている。

このDXを支えるテクノロジーが、クラウドを前提とした、IoTやAI(人工知能)、FinTech、モバイル、CDx、セキュリティ等であり、日々進化しており、これらに如何に取り組むかが、企業生命を左右する様になってきている。

しかしながら、これらのテクノロジーの進化スピードは非常に早く、且つ範囲も非常に広いため、自らの力でキャッチアップするのは至難の業になっている。

これらを解決する為ための一つとして、株式会社BCNが発行している週刊BCNは、エンタープライズ企業向けに、IT分野を中心として、業界や技術の動向及びユーザ企業の事例等に主眼を置いて紙媒体の視認性を生かし、最新の情報を発信している。

Web媒体とは異なる見易さと分かり易さを追求している点が受け、長期間読み続けられており、発行部数は17,000部を超え、紙媒体の業界紙としては最大規模を誇っている。

また、記載内容に関してネットユーザ向けには、最近リニューアルしたWeb版として「週刊BCN+(旧BCN BizLine)」により、Webの利点を生かしたサービスも行っている。(無料 /有料記事有り)

今回は、昨年に続き会場も大きくなり、参加者も450名を超え年々増加しており、注目のイベントになっている。

カンファレンスは、午前中に基調講演と特別講演が、午後からはランチセッションを皮切りに、3トラックで各々5セッション(計15セッション)が、最後にクロージング基調講演が行われ、併せて協賛企業による展示会、終了後には聴講者と講師が参加してのレセプションが行われた。

午前と午後の5セッション、展示会、夜のレセプションに参加したので、その概略を報告する。

Ⅰ.基調講演及び特別講演
開会の挨拶に続いて、基調講演と特別講演が、最後にクロージング基調講演が行われ、その概要について報告する。

1.開会のご挨拶
開会のあいさつが週刊BCN編集長 畔上 文昭氏からあった。 今年、Webでの記事の提供(週刊BCN+)を開始し、一部を有料化した事、IT業界唯一の業界紙になったが足でネタを探すのを続ける事、今年のテーマ“DX”を選んだ理由等についての話があった。

2.基調講演
“デジタルトランスフォーメーションの現在と未来ー デジタルは、わたしたちのビジネスをどう変えるのかー“と題し、サイバー大学 IT総合学部 教授 勝 眞一郎氏から講演があった。

DXで何が変わるのか(生活、連絡手段、リサーチ手段、組織活動等の変化)、産業別のDX、人材育成という鍵への解=サイバー大学等についての話があった。

3.特別講演
“企業の生産性を高めるOffice of The Future~資産の遊休リソースを使いきる「現実的IoT」でスマートオフィス化を目指す試み~“と題し、株式会社日本HP パーソナルシステムズ事業本部 兼 サービス・ソリューション事業本部 執行役員 パーソナルシステムズ事業本部長 兼 サービス・ソリューション事業本部長 九嶋 俊一氏から講演があった。

メガトレンドが見える将来の姿、HPが投資する生活を変革する分野、第三の波・次の世界、スマートオフィスの実現に向けての開発、テクノロジーによる課題解決のフレームワーク、HP Workwiseについて、今後の注目点等についての話があった。

4.クロージング基調講演
“「モノ言うIT業界著名人」がSIビジネスを切る!ところで、デジタルトランスフォーメーションってなに?~SI業界は、どうマインドチェンジすればいいの?~“と題し、パネリストとして、株式会社NTTデータイントラマート セールス&マーケティング本部 副本部長 兼 イノベーション推進担当 内田 直知氏、株式会社日立ソリューションズ社会イノベーションシステム事業部 副事業部長 兼 Lumada企画推進室 副室長 髙橋 明男氏、一般社団法人クラウド利用促進機構 総合アドバイザー テクノロジー・リサーチャー 森 洋一氏が参加し、モデレータ― 株式会社BCN 週刊BCN編集委員 谷畑 良胤氏でパネルディスカッションが行われた。本音ベースでかなり際どい発言もあったが、恒例により内容は省略。

Ⅱ.ブレークアウトセッション
午後からは、3トラックで各々5セッション(15セッション)が行われ、クラウド/IoTを中心に5セッションを聴講したので、概略を報告する。

1.セッション1
“クラウドグループウェアでひろがる新たなビジネスチャンス”と題し、サイボウズ株式会社 ビジネスマーケティング本部 ビジネスプロダクトマネージャー 池田 陽介氏から講演があった。

サイボウズGaroonの概要、クラウド市場の今後、サイボウズのビジネスの変化、商談領域の拡大の背景、今後のロードマップ等についての話があった。

2.セッション2
“2017年上半期ITトレンド ~クラウドの風向きが変わるかも”と題し、株式会社BCN 週刊BCN 編集長 畔上 文昭氏から講演があった。

恒例の“蝉とIT”の話しに始まり、上半期のITトレンドとクラウドの風向きの変化の要因(HCI等)、このところのITトレンド、働き方改革に必要なRPAI(RPA+AI)等の話しがあった。蝉の話しも何回か聞いたが、世の中の変化により話も変化する・・面白い。

3.セッション3
“デジタル革命を加速する!日本マイクロソフトの新しいパートナー施策のご紹介”と題し、日本マイクロソフト株式会社 パートナーマーケティング統括本部 ソリューションマーケティング本部 本部長 川瀬 透氏から講演があった。

DXの推進及びDXのソリューションに関する説明と、新しいパートナー制度の説明があった。 その中で、Microsoft365等による働き方改革の支援、Azure Stackが使える様になった事、Data&AIの諸機能等についての言及があった。

4.セッション4
“デジタル革命最前線2017 ~FinTech、ブロックチェーンがエンタープライズITをどう変えるか~“と題し、株式会社BCN 週刊BCN 記者 本多 和幸氏から講演があった。

FinTechが盛り上がってきた背景、市場を構成する三種類のプレヤー、業界団体の立ち上げ、APIエコノミーについて、ブロックチェーンについて等の話があった。

5.セッション5
“ストレージからみるHCI(ハイパーコンバージドインフラ)の最新動向”と題し、株式会社ネットワールド ストラテジック・プロダクツ営業部 係長 福住 遊氏から講演があった。

HCIとは、HCIで一番伸びている会社“Nutanix”、ストレージ業界の王者DellEMCのHCIである“VxRail”、NASといえば、NettAPP、特徴を持ったPureStarage社のSSDについて等、同社が取り扱っている各社の特長等についての話があった。

Ⅲ.全体的な感想
今年のテーマは「デジタル革命最前線」で、それに大きな影響を与え、ブームにすらなっているデジタルトランスフォーメーション(DX)に関する内容が多く、製品やサービス及び多くの事例等について聞くことが出来た。

その結果、単なるブームではなく、もはや取り組むべき最大の課題になっている事を感じる事が出来た。しかしながら、取り組むとすれば、かなり大きな課題が存在する事も確認できた。

やみくもに取組んでも、計画時に目論んでいた成果が出せるかというと、その範囲の広さ、実現手段が多様化している事等により難しく、自社に合った取り組みについて、事前に十分な計画を練る事が必要だと思う。

ただ、取り組みとしてはPOCを中心に並行して進め、個々の実現可能性の確認を行う必要はあると思う。

今回も、セッションの内容も多岐にわたり、色々な切り口での話が聴け、非常に勉強になったし、直ぐに応用可能なものも沢山あった。内容も面白く参加する価値も十分にあり、次回もぜひ参加したい。

 

コラム著者紹介
 
 
HNコンサルティング代表
永松 秀通 (ながまつ ひでみち)

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