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「IoT&AI時代のワークスタイルとモバイルを考える」

【クラウド見て聞きある記(その167)】
平成29年3月17日に、九段下駅近くのベルサール神保町ITpro Active主催、NTTコミュニケーションズ株式会社協賛で開催された“「IoT&AI時代のワークスタイルとモバイルを考える」に参加した。

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クラウドを前提として、IoT/AI/アナリティクス、モバイル機器、ネットワーク、ストレージ等の進展があり、これらの技術を活用することにより、様々なビジネスのスタイルの変革が起こっている。

この変革は、単に従来のビジネススタイルの見直しに留まらず、イノベーティブな新しいビジネスの創造が起こっている。

企業を取り巻く環境の中で、少子化に端を発した労働人口の減少については、避けて通る事が出来ない現実であり、ITを駆使しての根本的な対策が必要となっている。

また、2020年の東京オリンピックや、震災からの復興重要もあり、労働力不足に拍車をかけており、早急に手を打つ必要が生じている。

一方、デジタル革命と称してデジタル・トランスフォーメーション(DX)の必要性が語られており、その仕組みとして、IoT機器によるデータの収集、ビッグデータによるデータの蓄積、蓄積されたデータの分析、改善策案/解決策案の提示等のサイクルを実現することにより、結果としてワークスタイルの変革も達成することが可能となる。

前述の様な状況を考えた場合、企業としてどの様なビジネスイノベーションを期待しているのか、一方、ベンダーからは、提供されるモバイル機器、IoT機器、各種サーバー(コンピュータ)、ネットワーク、ストレージ等のインフラ、処理するアプリ、運用管理のソフト、各種のサービス等の最新情報を知り、企業として生き残りをかけて、システムの在り方をIT戦略として纏める必要が出てきている。

これらに関する最新の情報や事例を入手するために参加した。今回のセミナーは、基調講演に続き、協賛企業からのソリューション講演、最後にベンダー企業2社が参加してのトークセッションが行われた。全てに参加したので、概略について報告する。

Ⅰ.基調講演
“「データ通信の利用状況と今後のIoTの活用意向」”と題し、日経BPコンサルティング コンサルティング本部 チーフコンサルタント 藤澤 一郎氏から講演があった。

日経BPコンサルティングが実施した、「企業のモバイル活用の実態調査」、および「IoT/ロボット/AIに対する企業の事業活用関心度と活用状況に関する調査」を行った結果の内容を中心に説明があった。

モバイルに関しては、かなり細かな内容での調査が行われており、一般的に言われている様な結果と、意外な結果もあり、中々面白い内容になっていた。

IoT/ロボット/AIに関しては、関心を持っていると活用中/検討中を含めると、業種間での差異はあるものの80%程度の企業が答えており、今後の活用推進が期待できる内容となっている。

ただ、実現する為には複数の製品やサービスを組み合わせて活用する必要があり、統合的に提供できることが必要になると思われる。

Ⅱ.ベンダー講演
ベンダー講演として、4社からの講演があり、最後に講師が参加してトークセッションが行われた。その概略について報告する。

1.ベンダー講演1
“IoTとAIを活用したデータ分析ソリューション」と題し、安川情報システ株式会社 理事 技術本部 副本部長 兼 技術開発部長 宮河 秀和氏から講演があった。

親会社である安川電機のシステム開発や維持を行っている、安川情報システムでのIoTへの取り組み、親会社でのIoT/AIの活用方法と目的と結果、AIの失敗事例や蓄積できたノウハウ等についての話があった。

2.ベンダー講演2
“急激に進む、ラズベリーパイのビジネス活用 ープロトタイピング~製品組込における位置付けの変化ー“と題し、メカトラックス株式会社 代表取締役 永里 壮一氏から講演があった。

ラズベリーパイとは、メカトラックスでのラズベリーパイ関連のビジネスについて、ラズベリーパイのビジネス用途での利用について、利用方法と同社が提供しているラズベリーパイ関連の周辺機器やサービス、関連ビジネスの状況等についての説明があった。

3.ベンダー講演3
“発売直前プレビュー。家電ベンチャーBsize(ビーサイズ)が発表する、IoT&AI のシンプルトータルソリューション。“と題し、ビーサイズ株式会社 代表取締役 八木 啓太氏から講演があった。

携帯の充電器等のユニークな製品の開発・販売を行っている同社の新製品(ロボット)について、コンセプト(Bot + IoT = BOT)や製品の内容等についての説明があった。中々面白い製品!!

4.ベンダー講演4

“共創により実現するIoT/AI時代の新しい企業ネットワークとは”と題し、NTTコミュニケーションズ株式会社 ネットワークサービス部 オープンネットワークサービス部門 担当課長 中岡 玲氏から講演があった。

IoTやAIの導入の現状、IoT×AIで何をしたいのか、目的は、セキュリティの大切さ、NTTコミュニケーションズの高セキュリティのモバイルササービスについて、パートナーとの共創に関する強化方針等についての話があった。

5.トークセッション

“IoTが拓くビジネスイノベーションの可能性”と題し、メンバーとしてメカトラックス株式会社 代表取締役 永里 壮一氏、NTTコミュニケーションズ株式会社ネットワークサービス部 オープンネットワークサービス部門 担当課長 中岡 玲氏、ファシリテーター:日経BPクリーンテック研究所所長 河井 保博氏で、トークセッションが行われた。

IoTの市場動向について、POCへの取り組み状況、利用シーンや業種、どの様に取り組むべきか、実践する上で気を付ける事等についてのトークが行われた。かなり本音ベースの話があり、内容については省略。

Ⅲ.全体的な感想
IoTに関しては、単なる発生したデータの収集手段であり、AI等を活用しそのデータを蓄積し分析し、改善/改革につなげる事が重要であり、結果としてワークスタイルの変革や作業の効率化につなげる事が目的だということは根付いている様に感じた。

今回のセミナーでは、IoTやAIに関する製品やサービス、最新の事例、POCへの取り組み、IoT/AIを活用した新しい製品、あるべきネットワークの紹介等があったが、テクノロジーの進化について驚かされる。

また、事例についてもPOCから本格的な活用に向けて動いており、2016年がIoT元年という事は間違いない様だ。また、ワークスタイルの変革をおこなう為には、IoT/AIの活用は外せない一つの要素になる事も確信した。

然しながら、IoT/AIも沢山の製品やサービスが提供されており、一つですべてを実現する事は難しく、幾つかの製品やサービスの組み合わせが必要になる事から、SIの重要性も増してくるものと思われる。これにどう対応するかがポイントになる。

 

コラム著者紹介
 
 
HNコンサルティング代表
永松 秀通 (ながまつ ひでみち)

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