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「働き方イノベーションForum 2016」ワークスタイルの変革、次の一歩、~俊敏で生産性が高い組織の条件とは~

【クラウド見て聞きある記(その154)】
平成28年11月30日に、目黒の目黒雅叙園で開催された、主催:日経ストラテジー、協力:日経コンピュータ、ITpro、協賛:NTT東日本、Box Japan,ディサークル,ヒューレット・パッカード エンタープライズ,ソリトンシステムズ,Tableau Japan,東芝クライアントソリューションで行われた“「働き方イノベーションForum 2016」ワークスタイルの変革、次の一歩、~俊敏で生産性が高い組織の条件とは~”に参加した。

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昨年、6月に「ニッポン一億総活躍プラン」が安倍内閣で策定され、その中で「働き方改革」を最優先事項として取り上げ、更に8月には「働き方改革担当相」を設置し、本格的に取り組む姿勢が鮮明になってきた。

これを受けて企業では、長時間残業の撲滅や人口減少に伴う働き手の減少対策として、仕事の生産性の向上や、従業員への負荷の軽減を目的とし各種の施策を打ちつつある。

具体的な対策として、在宅勤務による通勤時間の削減及び働き方の多様化や、スマートフォンやタブレット等のモバイル機器を導入して、移動時間や客先訪問時の待ち時間の有効活用等を図る、等があげられる。

また、企業によっては、これを機会に従来からの延長ではなく、根本的なビジネスプロセスの見直しも視野に入れて、取り組みを開始している企業も出ているし、有効な製品やサービスが幾つかのベンター(コンカー、カンパニー等)が提供を開始している。

しかしながら、製品やサービスを導入しただけで、働き方の改革が出来るものでは無く、各種のルールの設定、人事・勤怠等の見直し、企業コンプライアンスの見直し等に加えて、最も重要な事が“変革・改革を受け入れる企業文化”の醸成が必要となってくる。

また、実施に当たっては、ワークスタイルの変革は、現場任せだけでは難しく経営者の強力なリーダシップも必須となってくる。

最近多くの企業が取り組みつつある「働き方の変革」や「ワークスタイルの改革」に関しては、セミナーも頻繁に開催されているし、参加者を募集すればすぐに満員になり、締切日より前に募集を締め切る状況にあると聞いている。

また、事例も沢山報告され、参考となる事例も数多くある。

一方、主としてSMB市場では、モバイル機器等を導入してもワークスタイルの変革が出来なかった、等々の話も相変わらず良く聞く事には変わりが無い。

これらの状況を確認するため、最新の動向、製品やソリューション/サービスの最新状況、 具体的な事例等について、最新の情報収集を行う為に参加した。

セミナーは、午前中に基調講演とトレンド解説が、午後からは変則2トラックで特別講演が2セッション、協賛企業講演(ソリューション講演)が6セッション程行われ、午前中の講演と午後の特別講演×2、協賛企業講演×3つを聴講したので、その概要を報告する。

Ⅰ.基調講演
“「ファストワークス」で速く考え早く決める組織になる~不確実な時代を生き抜くために“と題して、GEジャパン株式会社 執行役員 コマーシャル・インテンシティ 大塚 孝之 氏から講演があった。

GEの事業のポートフォリオ戦略、GEにおける継続的な働き方改革への取り組み、企業文化を変える3つの施策(Fast Work、GEBelefs、Performance Development)の説明、成長のためのファストワークスフレームワークの内容、ファストワークスの具体的な事例、2015年に日本で導入した「フアストワークス・エブリディ」の内容、2020年に向けて等の話があった。かなり細かく指針や行動規範が決められており、参考になる事例だ。

Ⅱ.トレンド解説(提供はNTT東日本)
“『ワークスタイル変革』×『ビジネスモデル変革』で手に入れる、本当の働き方改革”と題し、株式会社船井総合研究所 ITチーム チームリーダー チーフ経営コンサルタント 八角 嘉紘 氏から講演があった。

なぜ今働き方の改革が必要なのか、なぜ生産性が低いのか等の現状分析結果、「ワークスタイルの変革」×「ビジネスモデル変革」により変革を実現した8社の事例、「ビジネスモデル改革」×「働き方変革」の事例2社の内容、ワークスタイル変革で注意すべきこと等についての話があった。中々面白い切り口で、興味ある内容だった。

Ⅲ.特別講演(Bトラックはサテライト)
特別講演として、コンサルタント会社の提案及びユーザ企業による事例紹介が行われた。 概略については次の通り。

1.特別講演1
“会議が変わると組織が変わる!~隠れファシリテーターが会議を作る~”と題し、ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ株式会社 ディレクター 榊巻 亮 氏(「世界で一番やさしい会議の教科書」著者)から講演があった。

生涯で会議に費やす合計の時間について(3万時間/8年)、会議を変える2つの基本動作と会議の構造(準備ー導入ー進行ーまとめ)、広めて定着させる3つのコツ等についての話があった。

2.特別講演2
“新たな顧客価値創出に向けた協創イノベーション推進のポイント”と題し、ダイキン工業株式会社 電子システム事業部グループリーダー 河合 詔之 氏から講演があった。

新しい顧客価値の創出を実現する為の要素、ダイキン工業に於ける取り組みの事例としてテクノロジーイノベーションセンターと、グローバルマーケティング部門の事例の紹介があった。

Ⅳ.協賛企業講演(ソリューション講演)
協賛企業からの講演として、2トラックで各々3セッションが行われた。3セッションを聴講したので、その概要について報告する。

1.協賛企業講演1
“IT活用による「北國銀行様のワークスタイル変革」~Power EGG2.0による業務生産性向上~“と題し、株式会社北國銀行 代表取締役 専務 杖村 修司 氏、ディサークル株式会社 代表取締役社長 西岡 毅 氏から講演があった。

ディサークルの西岡社長から「Power EGG」の概要の説明があり、北國銀行の杖村専務から北國銀行で行ったワークスタイルの変革時にPower EGGを導入した事例の紹介があった。

2.協賛企業講演2
“働き方改革でビジネス環境の変化に強くなる!”と題し、ヒューレット・パッカード エンタープライズ エンタープライズサービス事業統括 ポートフォリオ戦略統括本部 エグゼクティブコンサルタント 石川 盛章 氏から講演があった。

現在のライフスタイルの変化、ライフスタイルの変化に伴い働き方の変革について、HPEでの事例、事例を通じてのノウハウ等についての話があった。

3.協賛企業講演3
“セルフサービスBI導入で業務効率向上とデータ分析文化の醸成を”と題し、Tableau Japan株式会社 セールスコンサルタント 津久井 英樹 氏から講演があった。

企業の直面する課題とデータ分析の重要性、最新のデータ分析プラットフォームとは、TableauのBI分析プラットフォームの説明等が行われた。

Ⅴ.全体的な感想
働き方やワークスタイルの改革については、船井総合研究所の八角氏の講演にあったように、結果を出すためには「ワークスタイルの変革」のみでは難しく、「ビジネスモデルの変革」を実施しなければならない、と言う話があったが、ここが肝だと思う。

ワークスタイルの変革に失敗している事例を見てみると、製品やサービス導入に主眼を置いて、仕事のやり方そのものに着目したビジネスモデルの見直しを疎かにしているケースが散見される。

最近では、コンカー社の経費精算システムやカンパニー社のHUE等において、ビジネスモデルそのものを提案する製品も出てきており、これらを活用するのも一つの解決策だと思う。

また、事例もかなり出てきており、ノウハウも積みあがってきている事から、自社の目的に合った導入手順を探すことも容易になってきている様に思う。

また、目的レベルや会社規模等に応じて、“松、竹、梅”の様に、検討すべきガイドライン等が有れば、上記課題の検討工数の軽減策となり、導入工数も抑える事が出来、ひいてはSMB市場での活用拡大につながるものと思われる。

 

コラム著者紹介
 
 
HNコンサルティング代表
永松 秀通 (ながまつ ひでみち)

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