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「モバイル活用支援フォーラム2016 Autumn」~新たなサービスや製品が続々! 今こそ見直しの時期~

【クラウド見て聞きある記(その149)】
平成28年9月29日午後に、品川の東京コンファレンスセンター品川で開催された、日経コンピュータ、ITPro主催の(協力:日経コミュニケーション、日経NETWORK、協賛:モバイルアイアン/マクニカネットワークス,レコモット,ソリトンシステムズ,ワークスモバイルジャパン (ABC順)、“「モバイル活用支援フォーラム2016 Autumn」~新たなサービスや製品が続々! 今こそ見直しの時期~”、に参加した。

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企業へのモバイル機器の導入も、2007年のスマートフォン(iPhone)の発売に伴い、業務への活用の模索を経て一般的に使われるようになってきた。

特に、クラウドを前提として考えると、(一例として)小売業界でのオムニチャネルの実現、営業活動の生産性の向上、マーケティング活動の効率化、顧客接点の強化等の為にも、モバイル機器は欠かせない、且つ強力な武器となる。

また、政府が強力に進めている「一億総活躍社会」を実現するためには、ワークスタイル変革は必須であり、企業にとっても少子高齢化に伴う労働人口の減少は避けられず、その対策としては、モバイル機器の活用を前提としたワークスタイルの変革は、経営課題の重要なテーマとして挙がっている。

ただ、ここ2~3年を考えてみると、モバイル機器の活用に関しては、機器の多様化や機能の向上、UI/UXの改善等があり、一気に活用拡大が進むものと考えられていたが、もう一つ裾野が広がらない現状があるのも事実である。

原因として考えられるのは、一部の組織でのテスト導入を終えて評価した結果で次の段階へ進む過程で、セキュリティやネットワーク等の各種のインフラ整備上の課題や、制度・管理上の課題等が明確になり、対応策の検討や対策に時間を取られているのでは無いか、または諦めているのではと推察している。

これらの内容を確認する為セミナーに参加した。セミナーは基調講演、特別講演、ベンダー講演が4セッション程行われ、全て聴講したので、その概略について報告する。

Ⅰ.基調講演
“スマホ/タブレット導入で終わらせない 業務改革につながる次の一手“と題し、青山システムコンサルティング マネジャー 長谷川 智紀 氏から講演があった。

モバイル活用の現状と課題、モバイル活用のポイントと事例、Chromebookを使っての感想等についての話があった。

(調査の結果)現状として、クラウドの活用比率は大幅に上がっているが、タブレットの活用は既に下がっている、との話があったが、一見意外な調査結果の話があった。

また、モバイル活用のポイントとして、①モバイル活用は段階的に、②ポインは組織設計、③トップのメッセージが重要、④成功事例のステップから学ぶ、という話があったが、②と③は特に重要だと思う。

Ⅱ.特別講演
“グリーにおけるビジネスチャットの活用状況”と題し、グリー株式会社 情報システム部 ITマネジメントグループ シニアマネージャー 岡田 寛史 氏から講演があった。

グリー社におけるモバイル活用の現状、チャットの位置づけ、利用シーンの基本編と応用編の内容、チャットツール(チャットワーク)の導入の背景と経過、今後のビジネスチャットの方向性等についての話があった。

メール代わりにチャットをうまく使った事例であり、スピートを重視する会社にとっては、非常に参考になる事例だと思う。

Ⅲ.協賛企業講演
ベンダーからは4つのセッションがあり、全て聴講した。概要は以下の通り。

1.セッション1
“ビジネス版LINE「Works Mobile」で業務スピードを大幅アップさせる方法とは”と題し、ワークスモバイルジャパン株式会社 執行役員 プロダクト・セールスサポート統括 萩原 雅裕 氏から話があった。

モバイルの活用状況で当初見込んでいたより利用は広がっていないこと、利用はSNS系が35%でコミュニケーション系が主な事、LINEの手軽さと企業利用に必要な機能を追加した「Works Mobile」の機能説明、現場コミュニケーション改善の成功のポイント等の説明があった。

バックオフィスで必要な機能(メール、アドレス帳、ドライブ等)も備えており、利用すれば面白い形になると思う。

2.セッション2
“クラウド×モバイル×セキュリティ Office365、GoogleApps、Box 各種クラウドを安全に使うためのポイント“と題し、株式会社ソリトンシステムズ マーケティング部 部長 高橋 未来央 氏から話があった。

働き方改革の為に必要となるスマートディバイスの現状と課題、モバイル利用範囲の拡大とその時のセキュリティ関連の課題、モバイルから安全に使うためのポイント、ソリトンシステムズのセキュリティ関連の製品の説明、積極的なモバイルワークへのチャレンジのポイント等についての話があった。

3.セッション3
“あの大企業も実践!働き方の変革には、ブレない目的と、モバイルの徹底活用が重要だった。”と題し、株式会社レコモット 代表取締役 CEO 東郷 剛 氏から講演があった。

環境変化によるワークスタイルの変遷により何を守るかの変化、EMM(エンタープライズ モビリティ マネジメント)の実態とあるべき姿、エンタープライズモバイルの本質を実現する為の条件、対策のために有効なMAM製品“Moconavi“に関する説明等についての話があった。

4.セッション4(提供:モバイルアイアン/マクニカネットワークス)
“自社開発アプリを使いこなす最新事例と、それを支えるソリューション「MobileIron」 のご紹介“と題し、ADKアーツコーポレート本部 ソリューション推進部 部長 ITソリューションR ルーム長 大海 晃彦 氏、マクニカネットワークス株式会社 クラウド・モバイル営業部 ストラテジックマーケティング室 室長 一丸 智司 氏から講演があった。

マクニカネットワークス社から自社開発のアプリケーションの管理がOSのアーキテクチャの変更に伴い変化している事、この時必要となるEMMの機能を“MobileIron“で実現する事等について説明があった。その後アプリケーション開発に応用した事例をADKアーツ社から話があった。

Ⅳ.全体的な感想
モバイル機器の活用については、多数の事例も出て来ており、また、ベンダーからも色々な製品やソリューションが発表されて居る。

確かにモバイル機器も普及期に入り、多くの企業で活用されるようになってきているのは確かなようだ。

しかし、協賛企業からの講演の中にもあったように(他の講演で調査会社からも同じ話が良く有るが)、予想通りにはすそ野が広がらない現状がある事も確かなようだ。

原因としては、一例として挙げるとBYODの活用も、中々広がらない(SNSやメールに限定等)のは、スマホやタブレットがサイズやOS(バージョンによる違いも)が多数存在し、アプリの動作保証が非常に大変になる事等もある。

これらの課題があるにも関わらず、企業でのBYODが定着しつつ有る等の間違ったメッセージを出すベンダーが多く、ユーザに不信感を与えているように思う。

いずれにしても、モバイル機器の多様化に関しては、うまく使えば大きな効果がでる事は間違いないが、まだ課題も多い事を認識し、自社での導入に当たっては、身の丈に合わせた計画が必要になると思う。

 

コラム著者紹介
 
 
HNコンサルティング代表
永松 秀通 (ながまつ ひでみち)

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