ASP・SaaSナビTOP > コラム > 「Concur Fusion Exchange 2016 Tokyo」~テーマは「パーフェクト・スペンド・マネジメント ~ 間接費最適化の要諦」

「Concur Fusion Exchange 2016 Tokyo」~テーマは「パーフェクト・スペンド・マネジメント ~ 間接費最適化の要諦」

【クラウド見て聞きある記(その147)】
平成28年9月8日に、六本木のグランドハイアットホテル東京で開催された、株式会社コンカー主催の“「Concur Fusion Exchange 2016 Tokyo」~テーマは「パーフェクト・スペンド・マネジメント ~ 間接費最適化の要諦」”が開催されたので、同社のイベントには初めて参加した。

20160908_094219469.jpg

株式会社コンカーは、企業向け業務SaaSベンダーとしては世界第2位の規模である米国Concur Technologiesの日本法人で、2011年2月に設立され、出張・経費管理の分野でグローバルスタンダードである『Concur Expense』『Concur Travel』『Concur Invoice』をはじめとする従業員のバックオフィス業務を支えるサービス群を提供する会社である。

また、米国Concur社は2014年にドイツのSAP社の米国子会社であるSAPアメリカの傘下になった。

出張や経費等の処理に関しては、数字の入力のミスや妥当性のチェック、領収書等の証憑の扱い、カラ出張等のコンプライアンス上の問題等が有り、本人や処理を行う組織に多大な工数がかかる結果になっており、ワークスタイルの改革や作業の効率化、コンプライアンスの向上等の支障になっている現状がある。

株式会社コンカーが提供しているサービスは、これらの課題を解決するもので、多くの企業が採用を行っているが、処理機能の提供の外に、プロセス改革の提案も行っており、採用の一つの要因になっている。

また、この分野に存在する法的な規制に対する改革にも、積極的(果敢に)に取り組んでおり、結果として規制緩和に成功している。(領収書の保管について電子保存を可能に等)

最近では、“オープンプラットフォーム化”を打ち出しており、APIを公開する事により、他社の色々なサービスとの組み合せての新たな(高度な:後述)サービスを発表する等注目すべき動きもしている。

これらの注目すべき動きをしている、株式会社コンカーの最新の状況、今後の戦略、事例等の情報を入手するために参加した。 午前中に基調講演や特別講演が、午後からはランチセッション及びブレークアウトセッション行われ、全てに参加したので概略を報告する。

Ⅰ.基調講演
基調講演は、お笑い芸人で大手のIT企業勤務の厚切りジェイソン氏の登場に始まり、特別講演や基調講演が行われた。概略は以下の通り。

1.ゲスト出演
IT企業の社員で芸人でもある厚切りジェイソン氏から、本日の内容や米国と日本の経費精算の違い等について話があった。中々面白い!!

2.オープニング
“Concurの戦略ーThe Vision of Concurー”と題し、President Concur エレナ・ドニオ氏から話があった。コンカー社の現状、コンカー社のミッション(パーフェクトトリップ等)、今後の戦略等についての話があった。

ワールドワイドで、成長率は日本の伸びが一番大きい事、ユーザの効率化や快適化、作業のシームレス化等の構築の支援を引き続き実施してゆく事等の、決意表明等があった。

3.特別講演
特別講演として、自由民主党 副総裁 衆議院議員 高村 正彦 氏から講演があった。内容については省略するが、今回の領収書保管の電子化についての、コンカー社からの陳情で実現した等の話も合った。

4.基調講演
“パーフェクト・スペンド・マネジメント~間接費最適化の要諦~”と題し、株式会社コンカー 代表取締役社長 三村 真宗氏から、3社からのゲストスピーカーを招いて講演があった。

コンカー社が提供しているサービスを作った背景と間接費の問題点、コンカー社のサービスの内容(経費、出張、請求書等)等についての話があった。

話の中でコンカー社の製品を導入している野村ホールディングス・野村証券株式会社、オムロン株式会社、三菱UFJモルガン・スタンレーPB証券株式会社から、製品導入の背景や、製品選定のポイント、導入効果、今後の予定等についての話があった。

また、オープンプラットフォーム化の話が有り、このオープンプラットフォームを活用(連携)し、新しいサービスの開発を進めている5社が登壇し、新しいサービスの内容等についての話があった。内容は省略5社は、ぐるなび、パーク24、SanSan、ヴァル研、サイボウズだった。

5.クロージングアドレス
“日本市場へのコミットメント”と題し、CEO Concur and Member、SAP Global Managing Board スティーブ・シン氏から話があった。

日本市場が一番の大きな市場に成長している事、グローバルエコシステムの状況等についての話があった。

Ⅱ.ランチセッション及びブレークアウトセッション
午後からは、ランチセッションに始まり、4トラックで18セッションが行われた。4セッションを聴講したが、内容も多岐に渡るため、タイトルとポイントを中心に報告する。

1.セッション1(ランチセッション)
“Concur Travel & Expense の統合デモンストレーション”と題し、株式会社コンカーから製品のデモンストレーションがあった。かなり細かな部分にも拘りが有り、使い易さを感じることが出来た。

2.セッション2
“現場担当者を生直撃!「Concurを選んだ理由とその実際 ~ 成長企業が語る本音とは?」と題し、株式会社コンカーのモデレーションで、ユーザ企業である株式会社グリーンハウスフーズとスマートニュース株式会社からゲストを招き、パネルディスカッション方式でセッションが行われた。多岐に渡るため内容は省略。

3.セッション3(事例)
“Concur Expense導入評価 ~導入3年目のクレディセゾンより~”と題して、株式会社クレディセゾンから事例講演があった。2013年に導入したConcurを導入した背景や導入経緯、導入運用の苦労等についての話があった。

4.セッション4(事例)
“Concur導入の秘訣 ~プロジェクト成功のポイントと注意点~”と題し、株式会社オートバックスセブンから講演があった。

Ⅲ.展示会
2Fと3Fに協賛企業の展示会が行われた。 その中でもオープンプラットフォームの提供開始に伴い、新しいビジネスモデルを提案している5社も、製品やサービスコンセプト等展示が行われていた。

Ⅳ.全体的な感想
出張・経費管理領域については、処理すべき必須なプロセスは決まっており、何処までをICT化するかがポイントになる。また、追加プロセスとしては、蓄積されたデータを基に分析を行い、結果を判断しアクションに結び付けるプロセス等が考えられる。

コンカー社の製品は、これらの全てのプロセスに対応しており、極力手入力を排除する対応やコンプライアンスへの配慮、結果の分析・可視化等、同領域の製品と比べて、カバー範囲はERP製品と同じく、非常に広くなった居る。

また、製品としてカバーする範囲が決まってはいるが、実現しているプロセスは、金を中心に、各種の必要となる処理を実現しており、これ以上の機能を実現しようとすれば、際限のない範囲での開発が必要になる事が予想される。

この為に、他のサービスと組み合わせるために、オープンプラットフォーム化することにより、新しい多くのサービスの実現の可能性が出てくる。

今回、発表のあった5社のサービスはこの先駆けであり、今後も多くのサービスが出てくるものと思われる。

ただ心配なのは(杞憂だと思うが)、ERPの時も同様であるが、機能やサービスの良さ、必要性は認めるものの、企業文化の問題もあり、受け入れる風土が出来るかがポイントだと思う。

 

コラム著者紹介
 
 
HNコンサルティング代表
永松 秀通 (ながまつ ひでみち)

アクセスランキング 総合


業種別メニュー

サービス別メニュー


このページのTOPへ