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「Enterprise Development Conference 2016」~クラウド、AI、IoT、Fintech、コード解析…企業の競争力に直結するソフトウエア開発とは?~

【クラウド見て聞きある記(その145)】
平成28年8月25日に、目黒の目黒雅叙園で日経ソフトウエア、日経SYSTEM主催、ITPro協力、ベンダ企業9社(日本シノプシス、アトラシアン、Gemalto、LPI-Japan、マクニカネットワークス、マイクロフォーカス、日本ヒューレット・パッカード、日本オラクル、NTTデータ イントラマート)の協賛で開催された“「Enterprise Development Conference 2016」~クラウド、AI、IoT、Fintech、コード解析…企業の競争力に直結するソフトウエア開発とは?~”に参加した。

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最近のシステム開発を取り巻く環境は、クラウドネイティブ(PaaS)、ビッグデータ/AI、IoT、フィンテック、APIエコノミーの拡大、各種のエコシステム等、様々な環境及びテクノロジーの変化があり、企業としてシステム開発にどのように向かい合うか、が大きな課題になっている。

また、企業経営の環境の変化から、新規事業の立ち上げ等のイノベーテイブな、しかも立ち上げスピートが求められる内容が多くなり、仕様の確定方法にも変化が出ており、これらへの対応も大きな課題として出てきている。

今回のカンファレンスは、「ビジネスのスピードアップ」、「ビジネス拡大」、ビジネスリスクの回避」、をテーマに、3トラックで各々6セッション(計18)が行われ、6セッションを聴講したので概略を報告する。

Ⅰ.聴講セッション
1.セッション1(ビジネスのスピードアップ)
“国内最大級の情報共有サイト「Qiita」が明かす情報共有による開発高速化”と題し、Increments株式会社から講演があった。

通常のセミナーと違い、海野CEOと及川プロジェクトマネージャが登壇し、スタートアップでシステム開発時に実施した各種の施策に関して、対話形式で行われた。

その中で、開発チームが成果を出せる環境とは、やチームコミュニケーションの課題とチャット等を活用解決策、ドキユメントベースのコミュニケーション、開発者に求められるスキルとは等について、Qiita活用を中心に話があった。本音ベースの中々面白い話だった。

2.セッション2(ビジネスリスクの回避)
“品質とセキュリティを高める!開発プロセスにおけるテストゲートの実現”と題して日本シノプシス合同会社から講演があった。

多様化し益々大きく成るシステム開発の課題、企業環境の変化により求められる開発スピード及び品質とセキュリティ等についての説明があった。

課題解決のために同社の“Synopsys Software Integrity Platform“を活用するメリットや具体的な利用方法等についての説明があった。

3.セッション3(ビジネスのスピードアップ)
“ビジュアルプログラミングで業務ロジックの高速開発”と題して、株式会社NTTデータ イントラマートから講演があった。

同社の主力製品であるIntramartの基本機能の説明、コンポーザブルな開発が可能なIM―Logic Desinerの説明や特徴、及びデモが行われた。デモを見た限りでは、多彩なコンポーネント群があり、ツールとしても工夫も見られ、使い易いように感じた。

4.セッション4(ビジネスの拡大)
“リクルートはいかにしてディープラーニング(深層学習)の導入を成功させたか”と題し、株式会社リクルートテクノロジーズから講演があった。

不適切な画像検出等に導入を行い成果を上げている「ディープラーニング」について、導入の背景や経過等についての話があった。

また、画像処理で重要なCNN(Convolutional Nural Network)導入を成功に導くための要因として、3つの事に言及があったが、実践に基づくもので参考になった。

5.セッション5(ビジネスの拡大)
“プライベートPaaSが実現するアジャイル開発と次世代型アプリケーションの実例”と題して、日本ヒューレット・パッカード株式会社から講演があった。

エンタープライズアプリケーションの開発がMode1からMode2にシフトしている事(但し、併用可)、Mode2の構成要素の説明、それに適した開発方法論、Private PaaSの推奨理由、事例等についての話があった。

確かにクラウドネイティブな開発が出てきて、コンポーザブルな開発が主流になってきており、このような整理ができると事は、中々な面白いと思う。

6.セッション6(ビジネスの拡大)
“IoT使って新サービスを生み出す。その技術的詳細を明かす”と題して、株式会社竹中工務店から講演があった。

同社が開発した“ビルコミュニケーションシステム”に関して、出てきた背景、ビルシステムを取り巻く社会的な背景、クラウドを使った新たなサービスの内容、それらを発展させたビルコミュニケーションシステムの内容や使用技術について、今後の展開等についての話があった。

2件の具体的な事例の紹介もあったが、IoTを使った高度な管理システムで、あるべき姿に近い内容だと思う。

Ⅱ.全体的な感想
確かにエンタープライズベースのシステム開発については、経営からの要求も多様化・スピード化しており、新しい開発の方法が必要となってきている。

従来の開発方法についても、業務間の調整が複雑にあり、小さな(適切な)単位に分割しての開発が必要となるアジャイル開発だけでは難しく、かなりの部分に残ってくるのは間違いないようだ。

これらの新しい開発方法と、従来の開発手法の併用を如何に行うかが、今後の大きな検討課題になると思う。

今回のカンフレンスでは、多彩なセッション内容が取り上げられており、システム開発が本当に多様化しており、益々、検討すべき課題も多様化しているが、色々な開発方法もあるものだと、改めて認識させられた。

もう少し勉強が必要と感じたが、システム開発の世界は面白い!!

 

コラム著者紹介
 
 
HNコンサルティング代表
永松 秀通 (ながまつ ひでみち)

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