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「Salseforce Summer 2016 Tokyo」~CONNECT TO YOUR CUSTOMERS IN A WHOLE NEW WAY~

【クラウド見て聞きある記(その142)】
平成28年7月20日~21日に、虎ノ門の虎ノ門ヒルズフォーラムで開催された、株式会社セールスフォース・ドットコム主催の、毎年夏に開催される恒例のイベント「Salseforce Summer 2016 Tokyo」~CONNECT TO YOUR CUSTOMERS IN A WHOLE NEW WAY~に参加した。

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イベントは20日には、経営者、ビジネスユーザー、ITリーダー向け「顧客の時代へ The Age of the Customer」が、21日にはマーケッター向けの「Salseforce for Marketing」と、開発者向けの「Salseforce for Developers」が行われ、時間の都合上21日のみに参加した。

最近、従来からのCRMやSFA、インフラに加えて、アナリティクス、IoT分野、モバイル環境での開発等に力を入れ、機能追加やM&Aを積極的に行っており、昨年の12月のワールドツアーでも幾つかの新機能やサービスの発表(実際には9月の米国でのDreamforceで発表されているが)があり、今年に入り続々と日本市場でも利用が可能となるため、その進捗等のレビューも兼ねている。

今回のイベントには、両日では3,200名を超える参加が有り、セッションによっては立ち見が出る等、人気が有るイベントで、参加者もユーザ企業からの参加も目立ち、採用企業の広がりも感じる事ができる。

参加した20日は、午前中にOpening Keynoteが行われ、午後からは4トラックで、各々5セッション(合計20セッション)が、併せて主催者と協賛企業16社による展示会が行われた。午前中のKeynoteと午後の5セッションと展示会、終了後のネットワーキングに参加したので、その概略について報告する。

Ⅰ.キーノートセッション
“顧客の時代へ-The Age of the Customer-”と題して、株式会社セールスフォース・ドットコムの小出 伸一代表取締役会長 兼 CEO、川原 均取締役社長 兼COO、米国セールスフォース・ドットコムCRM Apps 担当EVP マイク・ローゼンバウム氏、及びユーザ企業3社からのスペシャルゲストを迎え講演が行われた。

1.小出会長からは、今回のイベントでは登録が5,000名を超え、本日のキーノートは400名と満員の参加とサテライトで300名の聴講があった事、全社の売上が8,000億円を超え従業員も2万名を超えた事、新しいテクノロジーモデルへの挑戦、新しいビジネスモデルとして従量課金モデルの採用、社会貢献として1,1,1モデルの継続、顧客要求と企業活動とのギャップを埋めるためのセールスフォースの4つの製品戦略等についての説明があった。

具体的な事例として、スマートフォンからビジネスを動かした事例として、東京海上日動火災保険株式会社からゲストスピーカーを迎え、またO2Oのカスタマジャーニを描く顧客情報管理と分析の事例として、株式会社ビームスからゲストスピーカーを迎えて話があった。

2.マイク・ローゼンバウムEVPからは、セールスフォース・ドットコム設立から17年に渡るイノベーションの歴史の振り返り、3年前にCRM等を再構築し新しいカタチとしてSalseforce1が誕生した事、Lightningの誕生の経緯と目的(エクスペリエンス・プラットフォーム・エコシステム)、7つの業界トップクラスのアプリが1つのプラットフォーム上にある事、新しくSalseforce CPQ及びField Service Lightningが投入された事と内容の説明と、併せてデモ等が行われた。

3.川原社長からは、デジタルトランスフォーメーション時代に必要な事、デジタルトランスフォーメーションの成熟度の日米の比較、セールスフォース・ドットコムが目指す“顧客の時代”には“Customer Success Platform”+“5つのPartner”が必要になる事等の説明が、具体的な事例としてアクセンチュア株式会社からゲストスピーカーを迎えて話があった。

Ⅱ.ブレークアウトセッション
午後のブレークアウトセッションは、セールスフォース・ドットコムの製品及び事例を中心の5セッションを聴講したので、その内容の概略を報告する。

1.セッション1
“新しくなったSales Cloud LightningとService Cloud Lightningダイジェスト”と題し、株式会社セールスフォース・ドットコムから講演があった。

今年の2月に発表5月から販売開始した新パッケージングの話や、6月に発表した新機能(Salseforce CPQ、Pardot Engagement Studio等)の説明があった。

2.セッション2
“新しいカタチでつながる・拡がるアナリティクスの世界”と題し、株式会社セールスフォース・ドットコムから、KDDI株式会社とトレジャーデータ株式会社からゲストスピーカーを迎えて講演があった。

Salseforce Analytics Cloudが出現した背景及び目的の説明、あらゆるデータの繋がりの分析を行うWave Analytics、それを動かすための基盤としてWave Analytics Platform等の説明とデモ、ゲストスピーカー2社による導入事例説明等が行われた。

3.セッション3
“Salesforce 活用奮戦記 ~私たちもつまずいた!成功までのドラマ~”と題し、株式会社セールスフォース・ドットコムの司会で、株式会社サンゲツとヤフー株式会社からセールスフォースの製品を導入するに至った背景や、導入のステップ、発生した問題点と対策、今後に向けての課題等についての説明があった。参考になる事例!

4.セッション4
“オムニチャネル戦略による顧客ロイヤリティの向上”と題して、株式会社セールスフォース・ドットコムから講演があった。

企業と顧客との関係の変化によるオムニチャネルの出現、サービスの連続性の必要性、顧客の行動と期待値のコントロール等Sales Cloudの機能を中心に説明があった。

5.セッション5
“顧客接点を変革するB2Bマーケティングオートメーション-Pardot最新情報&事例“と題し、株式会社セールスフォース・ドットコムから、アタラ合同会社よりゲストスピーカーを迎えて講演があった。

Sales Cloudファミリーの一つであるPardotの説明とデモ、ゲストスピーカーからPardotの導入背景、導入しての活用内容及び成果等についての説明があった。

Ⅲ.展示会
主催者及び協賛企業各社による展示会がProduct Showcaseと称して行われた。

「Salseforce for Salse/Marketing/IT/services」、Industry Booth、Lightning Experience Zone等に分かれて展示が行われており、製品のデモや事例の紹介が行われていた。

Product Showcaseでは、所属する部門や業務内容にブースが分かれており、目的とするものが探しやすく工夫されていた。

また、幾つかのTheaterも用意されており、製品の説明やデモが行われ、多くの人が立ち止まって、プレゼンテーションを聞いていた。

多くのブースで参加者が熱心に質問を行うケースが多く見られ、参加者の感心は非常に高い様に感じられた。

Ⅳ.全体的な感想
毎年規模も大きく成り(今年は、当日の来場者数は3,346名、約28万人の方がSalesforceLIVEを通じて基調講演やセッションの様子を視聴)、参加者も多様化してきており、同一企業から複数の参加者が多くいる様に感じた。

昨年の秋に発表された新製品等についても、予定通りリリースできたことを確認、機能もデモや展示等で確認でき、拡大のスピードも増している様に感じた。

Salseforce1を中心として製品体系等の見直しが行われ、それに伴い製品戦略も良く見える様に成ってきている。

使う側から見るとプラットフォームと、その上のアプリケーション(サービス)と分ける事により、新機能の追加(特にM&A製品)時に重複機能の整合性を取りやすく、かつ非常に解りやすくなっている。

最近もM&AやR&Dへの大幅な投資により、機能追加が続いており、これらの解り易さは大切なことだと思う。

また、秋には米国で開かれる世界最大級のイベントである「DreamForce」での新製品やサービスの発表もあると思うが、益々楽しみになってくる。

 

コラム著者紹介
 
 
HNコンサルティング代表
永松 秀通 (ながまつ ひでみち)

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