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「Google Atmosphere Tokyo 2016」~「働く」に、無限の可能性を。Smart、Modern、Secure~

【クラウド見て聞きある記(その138)】
平成28年6月14日~15日に、六本木ヒルズのグランドハイアットホテル東京及びアカデミーヒルズ49等で開催された、グーグル株式会社主催の“「Google Atmosphere Tokyo 2016」~「働く」に、無限の可能性を。Smart、Modern、Secure~”に参加した。

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最近、クラウド型グループウェアである“Google Apps for Work”とグーグルの開発者向けクラウドコンピューティングサービス“Google Cloud Platform”を中心に、ビジネス向けに大幅な機能強化を実施しており、メールやグループウェア中心の使い方から情報共有、コラボレーション、地図のビジネス利用、モバイルの利活用等にサービスの範囲を広げてきている。

また、各種APIの提供等によりエコシステムの構築を行い、大規模でかつ多様な企業システムへの適用に、必要となるカスタマイズ等を行い易くする等の取り組みも積極的に行っている。

一方、ChromebookやChromeboxを発表する等、新しい領域にも積極的に取り組んでおり、それらを活用し“Google For Work”と称して、自社内で斬新的(普通のことのように!)なワークスタイルの変革に取り組み、実践した結果に関しては、社外へ広める為に各種の活動への支援活動等にも積極的にとりくんでいる。

最近、ワークスタイルの変革に注目度が上がっており、各企業が取り組みつつあるが、中々目に見える成果を残せている企業は少ないように思っている。

これらの原因を探ることと、グーグル株式会社での最新の活動内容や今後の戦略を知る為に、両日共に参加した。

イベントは両日共に、午前中が基調講演、終了後ランチセッション、午後には5トラックで各々4つのセッションが、同時に体験ブース(Google Maps/Google Cloud Platform等)と、スポンサーゾーンとして展示会等が行われていた。

今回は、基調講演と午後にはユーザ企業での事例を中心に聴講したが、内容も特化していることから基調講演を中心に報告を行う。

また、基調講演については、多数の人が登壇し、各々のテーマを持って話をする形態であり、内容が多岐に渡るため、各々のテーマ及び概略のみを報告したい。

Ⅰ.基調講演1(6月14日:Day1)
“無限の可能性を秘めたプラットフォームを開眼する。”と題し、主催社及びゲストスピーカー4名を含めて全部で11名が登壇し、テーマ毎に講演があった。

司会は、GoogleInc. グローバルAppsフィールドマーケッティング ディレクターのモリーン ブラッドフォード氏が行った。

1.ゲストスピーカー1 フジテック株式会社 執行役員 情報システム部長 友岡 賢二氏から講演があった。

フジテック株式会社で企業経営支援システムのプラットフォームとして、各種のGoogleツールを活用しているが、基本的な考え方や、採用した理由、活用を推進するコツ等について話があった。

その中で、“現場課題とITツールが合うとビジネスツールになる“との話があったが、的確で良い表現だと思う。

2.主催者講演1 Google Inc. シニアバイスプレジデント ダイアン グリーン氏か  ら講演があった。Googleの製品戦略等についての説明があった。

現在、デジタルトランスフォーメーションの時代に突入しており、個人の生産性から全体の成果へと移行する必要が有り、Googleはお客様のデジタルトランスフォーメーション対応の支援を行うことを目的として製品を充実させている。

Google Cloud PlatformやGoogle Apps、Android OS等の製品の充実に加えて、パートナーシップ戦略にも力を入れている。グーグルの戦略の基本は“Smart”、“Modern”、“Secure”だ。

3.ゲストスピーカー2 PWCコンサルティング合同会社 副代表執行役ストラテジーコンサルティング(Strategy&) 今井 俊哉氏から講演があった。

Googleのプラットフォームを使ったPWCの社内変革についての紹介があった。

4.主催者講演2 Google Inc. エンジニアリング担当バイスプレジデント ブラバッカー ラガン氏から講演があった。

デジタルトランスフォーメーションが、生まれるための4つの技術(クラウド、リアルタイム、モバイル、人工知能)、Googleからの新製品の紹介等があった。

5.ゲストスピーカー3 株式会社力の源カンパニー 代表取締役社長 清宮 俊之氏から講演があった。

ラーメンチェーン店一風堂を運営する同社で、海外展開を積極的に行っているが、その時Googleのツールを使って情報共有やコラボレーション等を行った事例等についての紹介があった。

6.主催者講演3 Google Inc. チェンジトランスフォーメーションリード キム ラィリー氏から講演があった。

ワークスタイルの変革を、チェンジマネジメントを用いて実施している事例や、チェンジマネジメントの内容等についての話があった。

7.主催者講演4 グーグル株式会社専務執行役員CMO アジア太平洋地域マネージング  ディレクター 岩村 水樹氏から講演があった。

同社が中心となって推進しているWomanwill活動について、その活動内容やプロジェクトについての紹介があった。

8.ゲストスピーカー4 経済産業政策局 経済社会政策室長 藤澤 秀昭氏から講演があった。

経産省が進めているダイバシテイに関して、目指す方向や具体的な施策についての話があった。

9.主催者講演5 Google Inc. Google for Education製品担当責任者 ジョナサン ロッチェル氏から講演があった。内容省略(サテライトで聴講したが画像不調)

10.主催者講演6 グーグル株式会社 Google for Work アジア太平洋地域代表 阿部 伸一氏から講演があった。本日の全体のまとめがあった。

Ⅱ.基調講演2(6月15日:Day2)
“製品、そして、人。あなたのビジネスにもたらす価値に出会う。”と題し、主催社及びゲストスピーカー2名を含めて全部で9名(グーグル株式会社からのデモ含む)が登壇し、テーマ毎に講演があった。内容の概略については以下の通り。

1.主催者講演1 Google Inc. マーケティング担当バイスプレジデント アリソン ワゴンフェルド氏から講演があった。昨日の基調講演を含めて内容の概略、今日の見どころ等の話があった。

2.ゲストスピーカー1 株式会社アシックス 執行役員 グローバルIT統括部長 本  間 雄一氏から、“Google活用で起こるASICSの働き方変革”と題して講演があった。

Googleツールの導入の背景、導入の経緯、成果等についての話があった。リアルタイムコラボレーションの実現が大きなポイントに!

3.主催者講演2 セキュリティ担当ディレクター、Google Enterprise エラン ファイゲンバーム氏から講演があった。

Googleのセキュリティの特徴、グーグル株式会社によるデモ、AIとMLの活用等についての話があった。

4.主催者講演3 Google Inc. Google Cloud Platform Intelligenceチーム プロジェクトマネージャー統括 ログ クラフト氏から講演があった。

GoogleでのML利用の増加、Google Cloud Platformに含まれるサービスとCloudとMLの融合等について、グーグル株式会社からのデモを交えて話があった。

5.主催者講演4 Google Inc. Google Maps.エンジニアリング・ディレクター ケイシー ホワイトロー氏から講演があった。

Google Mapsの活用事例、MAP関連サービス、MAPを活用することによる効果等についての話があった。

6.主催者講演5 Google Inc. グローバル デバイスエデュケーション統括責任者 リッチ ラオ氏から講演があった。

14億人のアンドロイドユーザー、10億人のChromeユーザーがあり、これらの今後の展開について話があった。

7.ゲストスピーカー2 レオン自動機株式会社 情報管理部 部長 増渕 康幸氏から  講演があった。

Chrome Book等を導入し、シンクライアントを中心としたシステムを導入した事例について話があった。

8.主催者講演6 グーグル株式会社 Google for Workアジア太平洋地区代表 阿部 伸一氏から2日間の基調講演の締めくくりの話があった。

Ⅲ.セッション
午後の、セッションは2日間に渡り、ランチセッションを含めて9つを聴講した。内容が多岐に渡る為、タイトルのみを報告する。

□ 6月14日(Day1)
1.“包み隠さずお伝えします!Google Maps APIを採用したお客様のホンネ”と題し、株式会社セブン&アイ・フードシステムと森ビル株式会社からゲストスピーカーを迎え講演があった。

2.“お客様の声を聞いてみよう!他のクラウドサービスからGoogle Appsに移行した理由“と題し、イー・ガーディアン株式会社からゲストスピーカーを迎えて講演があった。

3.“Google Appsでどう変わる?~ユーザーが語る、組織を変えた4つのサクセスストリー~“と題し、グーグル株式会社から講演があった。

4.“企業戦略として「働き方改革」と「地方創生」~ふるさとテレワーク実践の現場から~”と題し、ゲストスピーカーとして、北海道の北見市長と斜里町長及び株式会社ワイズスタッフ、株式会社ミサワホーム総合研究所からゲストスピーカーを迎えて講演があった。

5.“社員の働き方変革のために~チェンジマネジメントとその手法”と題し、グーグル株式会社から講演があった。

□ 6月15日(Day2)
6.“Googl Appsの活用を最大化する、Google App Engineで開発したアドオンサービスについて!“と題し、株式会社サテライトオフィスから講演があった。

7.“日々進化するGoogle Appsこの1年で提供を開始した新機能をデモを交えて一挙公開“と題しグーグル株式会社から講演があった。

8.“IoTデータを活用してビジネスを発展させよう~インターネット接続デバイスでソリューション構築~”と題し、グーグル株式会社から講演があった。

9.“最新のセキュリティ関連の不安にお答えします~Google & Google Appsのセキュリティと題しグーグル株式会社から講演があった。

Ⅳ.展示会
Google Maps体験ブース、Google Cloud Platform体験ブース、Chromeデバイス体験ワンダーゾーン、Appsユーザ会&サポート、ハンズオンセッション等が設置され、またイベントを盛り上げる各種の企画が行われていた。

また、スポンサーブースとして、18社が参加して、補完/連携ツール及び導入支援サービス等の展示が行われていた。

Ⅴ.全体的な感想
最近、メールやグループウェア中心のサービスからエンタープライズ向けの各種インフラが整備されてきて、多くの事例も出てきていることも確認できた。

特に、Google Cloud PlatformやAPIを中心としたエコシステム、Google Appsでの機能強化、エンタープライズでは必須となるセキュリティの強化等、注力している分野も確認することができ、今後に期待を持たせる内容になっているように感じた。

今回も多くの事例が報告されているが、Google導入の目的の一つであるワークスタイルの変革のためには、ツールの導入に加え運用を如何に行うかも大きな課題として存在するが、事例を通じてノウハウもかなり溜まってきており十分に活用できるレベルにあるように思う。

また、バックオフィスを中心に生産性の向上については、ITの活用に関して大きな課題を抱えて居り、取り組みに関して真剣に検討すべき時期に来ているように思う。

 

コラム著者紹介
 
 
HNコンサルティング代表
永松 秀通 (ながまつ ひでみち)

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